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MDaemonメールサーバ 24.0

ナビゲーション: MDaemonの追加機能

セマフォファイル

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MDaemonには、セマフォファイルという機能が搭載されており、これを使って特定のアクションを実行する事ができるため、幅広い目的で使われています。MDaemonは定期的に\APPディレクトリをスキャンしセマフォファイルの有無を確認します。セマフォファイルが見つかると関連するアクションを実行し、その後セマフォファイルを削除します。これにより、管理者や開発者は、MDaemonのインターフェイスで実際に作業することなく、MDaemonを簡単に操作することができます。セマフォファイルとそれぞれの目的は次の通りです。

FILENAME

ACTION

ACLFIX.SEM

ACLファイルのクリーンナップ処理を実行します。

ADDUSER.SEM

このセマフォは新規アカウントを作成します。これにより、ユーザデータベースの再構築を行うことなく、新しいレコードをUSERLIST.DATファイルの末尾に追加することができます。

このファイルの各行は、MDaemon API(MDaemonの\docs\API\フォルダ内のMD-API.html を参照)のアカウント管理機能で定義されているフォーマットと一致する必要があります。複数の新規アカウントの追加も可能で、1行に1つのアカウントレコードを指定します。

MDaemon は1行ずつファイルを処理し、各新規アカウントを追加して行きます。更新中にADDUSER.LCKファイルを作成して、ファイルをロックすることも可能です。これにより、MDaemonはADDUSER.LCKファイルが削除されるまで、ADDUSER.SEMファイルを処理しません。ADDUSER.SEMファイルのサンプルは、APPディレクトリの ADDUSER.SMPをテキストエディタで開いて参照することができます。

ALERT.SEM

ファイルが作成された時にWebmailにログオン中の全ユーザへ、セマフォファイルの内容を表示するポップアップウィンドウを開きます。しかし、全ユーザへ瞬時に表示されるわけではありません。ユーザごとのブラウザがWebmailサーバへリクエストを送信した時点で表示されます。

注意: 他のセマフォファイルとは異なり、このファイルはWebmail特有のものです。これはMDaemonの\app\ディレクトリではなく\MDaemon\WorldClient\ディレクトリに配置する必要があります。

ALIAS.SEM

エイリアスデータファイルをリロードします。

AUTORESPEXCEPT.SEM

自動応答の例外ファイルをリロードします。

BATV.SEM

バックスキャッタ保護(BATV)データファイルをリロードします。

BAYESLEARN.SEM

このSEMは手動でベイジアン学習を開始します。これはスパムフィルタのベイジアン画面にある[学習する]ボタンと同じ動作をします。
注意: これによりベイジアン学習が無効の場合でも、ベイジアン学習が開始されます。

BLOCKLIST.SEM

ブロックリストデータファイルをリロードします。

CFILTER.SEM

コンテンツフィルタルールを再ロード、コンテンツフィルタのキャッシュデータの消去、スパムフィルタの 許可リスト (フィルタなし)をリロードします。

CLEARQUOTACOUNTS.SEM

ユーザのクォータチェックの結果は、MDaemonのquotacounts.datファイルに保存されます。このキャッシュデータをクリアする場合は、このSEMファイルに、ユーザのメールアドレスを追加し、\appフォルダに配置しててください。アスタリスク(*)が記載されている場合は、ファイル全体が削除され、キャッシュにあるクォータカウントが無効になります。

CREDSMATCHEXEMPTLIST.SEM

該当する除外リストリロードします。

DNS.SEM

Windows DNS servers とスパムフィルタのDNS設定をリロードします。.

DOMAINSHARING.SEM

ドメイン共有データファイルをリロードします。

EDITUSER.SEM

このセマフォは時間のかかる再構築を行うことなく、USERLIST.DATファイル内の特定ユーザーレコードを更新するために使用されます。USERLIST.DATファイル内の特定のレコード更新をするためには、EDITUSER.SEMというファイル名でファイルを作成し、一行一ユーザー毎に更新用のレコードを記入します。各レコードはUserlist File Formatで説明されている通り、USERLIST.DATファイルのフォーマットと同じである必要がありますが、元のレコードと同じメールアドレスとカンマから始まる必要があります。MDaemonはEDITUSER.SEMファイルを一行毎に処理します。EDITUSER.LCKファイルを作成し、MDaemonがEDITUSER.LCKを削除するまではEDITUSER.SEM処理を行わないようにする事もできます。EDITUSER.SEMのサンプルを確認するには、/APP/フォルダ内のEDITUSER.SMPをテキストエディタで開いて下さい。

EXITNOW.SEM

MDaemonを終了します。

GATEWAYS.SEM

最適なパフォーマンスのために、MDaemonではゲートウェイのリストをメモリに置きます。MDaemonのAPP ディレクトリへGATEWAYS.SEMを作成すると、GATEWAYS.DATがリロードされます。

GREYLIST.SEM

グレーリスティングデータファイルをリロードします。

グループS.SEM

アカウントグループデータファイルをリロードします。

GRPLIST.SEM

メーリングリスト名の内部キャッシュをリロードします。

HANGUPG.SEM

接続されているRASセッションを暫定的に切断させます。MDaemonは処理中のメールセッションの終了を待ち、RASセッションを切断します。

HANGUPR.SEM

RASデバイスを無条件に切断します。これは接続中のメールセッションに関係なく即時に無条件に切断します。

HOSTSCREEN.SEM

ホストスクリーンデータファイルをリロードします。

IPSCREEN.SEM

IPスクリーンデータファイルをリロードします。

IPSHIELD.SEM

IPShield.datはアクセススピード向上のためにメモリへキャッシュされます。IPSHIELD.SEMはこのファイルをメモリへリロードするのに使用できます。

LDAPCACHE.SEM

LDAPとゲートウェイのユーザーデータファイルをリロードします。

LOCKSEMS.SEM

ユーザがLOCKSEMS.SEMを削除するまで、セマフォファイルの処理を停止します。

LOG設定.SEM

ログファイル設定をリロードします。

MDSPAMD.SEM

すべての設定データを再初期化し、スパムフィルタ許可リストおよびMDSPAMDを再ロードします。

MINGER.SEM

Mingerの停止と再起動を行います。

MXCACHE.SEM

MXキャッシュのデータファイルをリロードします。

NODNSBL.SEM

DNSBLの許可リストファイルをリロードします。

NOPRIORITY.SEM

NoPriority.datファイルを強制的にリロードします。

ONLINE.SEM

RASを使用してISPへの接続に成功すると、MDaemonはこのセマフォファイルを作成します。接続が終了すると、MDaemonはそのセマフォファイルを削除します。これは MDaemonがRASサブシステムを使用するタイミングを知りたい場合に便利です。

POSTDIAL.SEM

このファイルは、MDaemonによって開始された接続が終了した直後に作成されます。

PREDIAL.SEM

MDaemonでRAS/DUNを使用する前に、このファイルを作成します。これは、外部アプリケーションが、MDaemonでいつダイアルアップポートを解放するか検出する際に使用されます。

PRIORITY.SEM

優先メールデータファイルをリロードします。

PROCBAD.SEM

Badキュー内のメール配信を開始します。

PROCDIG.SEM

メーリングリストダイジェストの構造および配信を始めます。

PROCHOLDING.SEM

Holdingキュー内のメール配信を開始します。

PROCNOW.SEM

リモートメールのチェックを開始し、Remoteキューにあるメールの配信をします。

PROCREM.SEM

MDaemonは即座にメール処理モードに入り、すべてのリモートメールを処理します。

PROCRETR.SEM

Retryキュー内のメール配信を開始します。

PRUNE.SEM

古いメールとアカウントの消去プログラムを実行します。

PUBLICSUFFIX.SEM

Public Suffix ファイルをリロードします。

QUEUE.SEM

このセマフォファイルはメールキューの有効化/無効化を行うのに使用されます。ファイルには任意の行数を記入できますが、各行に次の値が必要です:ENABLE INBOUND, ENABLE REMOTE, ENABLE LOCAL, DISABLE INBOUND, DISABLE REMOTE, DISABLE LOCAL

RESTART.SEM

MDaemonを再起動します。

RESTARTCF.SEM

CFEngine.exe(コンテンツフィルタの実行プログラム)を再起動します。

RESTARTWC.SEM

MDaemon Webmailの停止と再起動を行います。これはMDaemon Webmailが 内蔵ウェブサーバー で動作している場合のみ機能します。

RELOADCACHE.SEM

コンテンツフィルタの設定とファイル以外のすべてのキャッシュされた設定をリロードします。

REVERSEEXCEPT.SEM

リバースルックアップの例外ファイルをリロードします。

SCHEDULE.SEM

スケジュールデータファイルをリロードします。

SENDERBLOCKLIST.SEM

送信者ブロックリストをリロードします。

SPAMHONEYPOTS.SEM

スパムハニーポットデータファイルをリロードします。

SPF.SEM

SPF, DKIMおよびVBRデータファイルをリロードします。

SUPPRESS.SEM

ブロックリスト設定をリロードし、ドメイン設定のキャッシュをクリアします。

TARPIT.SEM

DynamicScreen.datファイルをリロードし、ターピットをリロードします。

TRANSLAT.SEM

ヘッダ変換データファイルをリロードします。

TRAY.SEM

システムトレイ内のMDaemonアイコンを再描画します。

TRUST.SEM

信頼されたドメインおよびIPアドレスは、最適なパフォーマンスのため、メモリに常駐します。手動でこれらの設定を再ロードする場合に、TRUST.SEMを作成します。

UPDATEAV.SEM

アンチウィルスの定義ファイルアップデートを開始します。

UPDATESA.SEM

スパムフィルタアップデートを開始します。

USERLIST.SEM

USERLIST.DATファイルをリロードします。これは、USERLIST.DATファイルに対する修正を行い、MDaemonにリロードさせることが必要な場合に使用してください。

WATCHDOG.SEM

MDaemonは約10~20秒の間隔で、このセマフォファイルをチェックし、APPディレクトリから削除します。このファイルは、外部アプリケーションが、MDaemonの稼働状態をチェックするために使われます。このファイルが、APP ディレクトリ内に20秒以上ある場合は、MDaemonが実行されていないことを意味します。