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MDaemonメールサーバ 24.0

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ドメイン共有

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ドメイン共有は、複数サーバで、1つのドメインのユーザを分割することができる機能です。これは、異なる場所にあるMDaemonサーバーが、同じドメインを使って、それぞれのアカウント管理を行う際に使用します。ドメインのユーザアカウントの1部分は1台のサーバでホスティングされ、他の部分は1つ以上の他のサーバでホスティングされます。ドメイン共有ダイアログは、これらの別々のサーバが、どこに位置するか特定するために利用します。受信メッセージが、メールボックスを持たないローカルユーザ宛てだった場合、ドメイン共有は、対象ユーザのアカウントが存在するかどうかを、Mingerを使って他のサーバーへ問合せます。アドレスが有効である場合、MDaemonはメッセージを受信し、対象ユーザーが所属するサーバーへメールを配信します。

例えば、異なる場所にある複数のオフィスで、全従業員に@example.comで終わるメールアドレスを付与したい場合に、この機能を使用できます。各オフィスのMDaemonは、自分のオフィスにいる従業員分のアカウントだけを管理し、全てのオフィスがドメイン共有を使う事で、全従業員のメールは正しいオフィスに対して配信されるようになります。

ドメイン共有ではアドレスの検証にMingerを使用するので、各サーバーが正しく問合せを行えるよう、Mingerが有効で、且つ正しく機能するように構成済である必要があります。ただし、例えばサーバーのうちの1台が一時的に利用できないなど、Mingerの問合せでエラーが発生した場合、送信サーバが後でメールを再送できるよう、MDaemonは[451]の一時的なエラーコードで応答します。さらに、アドレスが確認できると、MDaemonはその情報を5日間キャッシュとして保管するため、同じアドレスからのメールはその間すぐに受信され、対象のサーバーへ配信されます。

最後に、複数サーバーでアカウントが重複するという潜在的なリスクを回避するため、MDaemonは新しいアカウントを作成する前に、ドメイン共有を行っている全てのサーバに対してユーザーの検証を行います。

 

ゲートウェイエディタの ゲートウェイ全体設定画面には、  "Minger検証ルックアップを、ドメイン共有ルックアップのトリガーにします。" というオプションがあります。 このオプションは、ゲートウェイでMinger検証を行う際、ドメイン共有ホストの問い合わせも行うためのオプションです。

ドメイン共有を有効にする

このチェックボックスを選択すると、ドメイン共有を有効にします。ドメイン共有を有効にし、この一覧にドメイン共有するホストまたはIPアドレスを追加します。Mingerを利用可能にし、ローカルアドレスを検証する場合に、それらのホストからの問い合わせに応答するように構成をしてください。

削除

ドメイン共有のエントリを削除するには、一覧から削除をするエントリを選んで、このボタンをクリックします。

詳細

このボタンでドメイン共有で使用できるドメイン名の設定を行うためのファイルが開きます。何も記載されていない場合(デフォルトの状態です)は、全てのドメインでドメイン共有が使用できます。ファイルの上部へ記載されている説明文で詳細を確認できます。

ホストまたはIP

このフィールドに、共有するホストまたはIPアドレスを入力し登録します。デフォルトではないポートを使用する場合、コロンの後にポート番号を指定します。(例えばmail.example.com:2525)。これは、下記のMingerポートと同じポートではありません。

Mingerポート

Mingerが、このホストに問い合わせする時に使用するポートです。デフォルトでは4069番です。

Mingerパスワード(オプション)

追加したホストでMingerパスワードを要求する場合は、ここでパスワードを設定します。Mingerでのパスワード要求は必須ではなくオプションですが、パスワードの設定を推奨します。

追加

ホストまたはIP、パスワード、ポートを指定し、このボタンをクリックして登録を完了します。

ドメイン共有しているメールの配信エラー時に、スマートホストへ送信しない

このオプションが有効な場合、MDaemonがドメイン共有メールの配信に(例えばドメイン共有しているホストがオフラインの場合などの原因で)失敗すると、メールはスマートホスト へ送信されるのではなくキューで保持されます。これらのメールを スマートホストへ配信する事で、メールループが発生する場合があります。このオプションは、デフォルトで有効です。

メッセージ送信者用にドメイン共有ホストをクエリ

デフォルトで MDaemonは他のドメイン共有ホストへ存在するアカウントからのメールを受け付けます。SMTP MAILの送信者でドメイン共有のルックアップを行わないようにするにはこのオプションを無効にしてください。

メーリングリストの投稿をドメイン共有ホストと共有する

ドメイン共有ホストとメーリングリストを共有する場合はこのオプションを有効にします。メールがメーリングリスト宛に到着すると、コピーがそれぞれのドメイン共有ホストへ配信され、メーリングリストのバージョン管理も行われます(そのためのクエリが生成されます)。ホストがコピーを受け取ると、対象のメーリングリストメンバーへメールを配信します。このようにメーリングリストは機能を落とす事なく複数サーバー間で分散させる事ができます。正しく動作するためには各ドメイン共有ホストがそれぞれの信頼するIP 設定の中で他のホストのIPを指定しておく必要があります。この設定を行っていないと、メーリングリストメールは「送信者はメーリングリストのメンバーではなありません」というエラーで拒否される場合があります。

参照: