メッセージ配信の速度を上げ、メールの処理時間を短くするために、MDaemonでは、接続をするホストすべてのIPアドレスをキャッシュします。これらのIPは保存(キャッシュ)され、MDaemonがドメイン名に対してDNS解決を要求するたびに、保存されたキャッシュがチェックされます。解決を必要とするドメイン名がIPキャッシュで見つかった場合、DNSルックアップ(検索)はスキップされます。これにより驚異的な量の処理時間を節約することができます。この画面での設定は、キャッシュが機能するパラメータを操作することができます。また、エントリを手動で追加と削除ができ、DNSSECを使用するかどうかの設定、キャッシュの最大サイズ、キャッシュを残す時間を設定することもできます。IPキャッシュは設定 » サーバ設定 » IPキャッシュメニューから選択することができます。
IPキャッシュ
ホスト
IPキャッシュに追加するドメイン名またはホストを指定します。
IPアドレス
IPキャッシュに追加するIPアドレスを指定します。
DNSSEC
DNSSECをチェックします。
追加
ホスト名とIPアドレスの入力後、このボタンをクリックしてIPキャッシュに追加します。
削除
現在キャッシュされているIPリストでエントリを選択し、このボタンをクリックすると、リストからエントリが削除されます。
クリア
このボタンでキャッシュのエントリすべてを削除します。
キャッシュしない
IPキャッシュに追加したくないドメイン名やIPアドレスを選択し、このボタンをクリックします。
設定
キャッシュにないドメインを自動的にキャッシュに登録
このオプションでは、MDaemonの内部的な自動キャッシュエンジンを使用します。MDaemonが自動でドメインをキャッシュできるようにするには、このオプションを有効にしてください。IPキャッシュを自分で構築する場合は、このチェックボックスを解除してください。
各処理間隔でキャッシュを解除する
このチェックボックスが選択されると、キャッシュ全体の内容は各メールセッションの最初にクリアされます。これにより、それぞれの処理毎に、キャッシュをリフレッシュすることができます。
デフォルト保存時間(分)
これは、IPキャッシュのエントリが残存することができる時間(分)のデフォルト値です。指定された時間を超えると、IPキャッシュに残っているエントリがMDaemonによって削除されます。IPキャッシュのエントリを永久的に残す場合は、ここに9999を指定してください。
最大キャッシュエントリー数
ここでは、キャッシュに含まれるエントリの最大数を指定します。エントリがここで設定した数に達すると、次のエントリは一番目のエントリを削除します。