自動応答スクリプトマクロを用いた、シンプルなoof.mrkと呼ばれる自動応答スクリプトは、次のようなものです。
$SENDER$ 様
ただいま休暇中につき、'$SUBJECT$'に関するメールを読むことができません。
宜しくお願いします。
$RECIPIENT$
さらに、ヘッダ置換マクロを使ってこのスクリプトを展開し、$SENDER$宛てに返信する自動応答メールのヘッダの一部をコントロールできます。
$SENDER$ 様
ただいま休暇中につき、'$SUBJECT$'に関するメールを読むことができません。
あしからずご了承ください。
$RECIPIENT$
%SetSubject%=RE: $SUBJECT$
%SetAttachment%=c:\photos\me_on_vaction.jpg
このスクリプトで、自動応答メールの件名の前には"RE: "が追加され、指定のファイルが添付されます。
"%SetSubject%=RE: $SUBJECT$" というマクロは以下のように実行されます。
1.$SUBJECT$部は展開して、最初のメッセージのサブジェクトテキストと取り替えられます。これは次の文字列と同意義になります。
%SetSubject%=RE: Original Subject Text
2.次に、MDaemonが内部バッファにある元の件名を、新しい件名と置き換えます。それ以降、スクリプトの"$SUBJECT$"の使用は、新規の結果を返送します。
新しいマクロを配置する際の注意事項 - 新しいマクロは返信スクリプトの最後に配置して下さい。これは思わぬ悪影響を避けるために必要な処理です。
例えば、%SetSubject%マクロが応答スクリプトの3行目にある$SUBJECT$マクロの前にあると、Subjectテキストは$SUBJECT$マクロが展開される前に変更されることになります。つまり、$SUBJECT$はオリジナルメッセージの"Subject:"ヘッダではなく、%SetSubject%で設定した値に置き換わってしまいます。
参照: