MDaemonには別ライセンスのover-the-air (OTA) ActiveSyncサーバーである"ActiveSync for MDaemon"が搭載されています。 このサーバーは、ユーザーのメール、デフォルトの連絡先、デフォルトの予定表、仕事の情報をMDaemon/WebmailのアカウントとActiveSync対応デバイスとの間で同期する事ができます。
ActiveSync for MDaemonを最初に有効にしてから30日間は評価版として動作します。その後、継続して利用する場合は、一度だけライセンスの購入が必要です。www.mdaemon.com又はローカルの販売店からライセンスを購入して下さい。
ActiveSyncはウェブサービスの拡張で、80 (http用) と 443 (https)番ポートのみ使用できます。これはActiveSyncの動作要件です。ActiveSyncが有効でWebmailの内蔵ウェブサーバーを80又は443番ポート以外で使用している場合はWebサーバーやSSL & HTTPSで設定しているポートを80番へ変更してください。もしもWebmailでIISなどの他のサーバーを使っている場合は、80番や443番ポートを使用するよう、手動で設定を行って下さい。
ActiveSyncをIISで稼働させる場合は、"/Microsoft-Server-ActiveSync"が要求された際、ActiveSync DLL (MDAirSync.dll) を呼び出す必要があります。これは全てのActiveSyncクライアントで必要です。IISのバージョンによっては、この機能に対応しておらず、そのためのソフトウェアを、別途ダウンロード、インストール、設定する必要が生じる場合があります。
ActiveSyncと最初の同期を行う際にはサーバーからデバイスに対して一方向の同期が行われます。ActiveSyncでの最初の同期時、デバイス内のデータが消去されます。これはActiveSyncの動作要件です。そのため、デバイス内のデータは、ActiveSyncとの初回同期を行う前にバックアップして下さい。ActiveSync対応のデバイスのほとんどは、"データが消去されます"といった警告文を表示しますが、機種によって警告が表示されない場合もあります。ActiveSyncの操作は慎重に行って下さい。 |
ActiveSyncの有効化/無効化
ActiveSyncプロトコルを有効化 をクリックする事で、ActiveSync for MDaemonが有効になります。その後、ドメインのオプションで、全てのドメインや個々のドメインに対してActiveSyncを有効化できます。
ユーザー管理オプション
詳細ポリシーオプションの編集の有効化
ActiveSyncポリシーエディタで詳細タブを表示するにはこのオプションを有効にします。多くの場合は変更する必要のない、詳細なポリシー設定がこの画面に含まれています。このオプションはデフォルトで無効になっています。
"実行してよろしいでしょうか?"とする確認全てを無効化する
デフォルトでは、ActiveSyncの設定変更を行うと、「実行してもよろしいでしょうか」という確認用のプロンプトが表示されます。これを無効化する場合には、このオプションを有効化します。
クイックアクセス設定メニューアイテムを生成
このオプションを有効にすると、MDaemonの管理画面の 設定 » ActiveSync メニューが変更され、ActiveSync接続モニターとログビューア/アナライザへのリンクが表示されます。 注意点: このオプションを無効化しても、これらのツールには管理画面のサーバーの下のActiveSyncを右クリックしてアクセスする事ができます。
MDaemonのActiveSync自動検出サービスにより、ユーザーはActiveSyncサーバーのホスト名を知らなくとも、メールアドレスとパスワードだけでActiveSync用アカウントを設定できるようになります。自動検出を行うにはHTTPSを有効化する必要があります。また、多くのシステムでは、ActiveSyncが稼働しているサーバへ"autodiscover.yourdomainname.com" (例, autodiscover.example.com)という名前解決ができるよう DNSサーバ上に新たにCNAMEまたは Aレコードの登録も必要です。
参照: