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MDaemonメールサーバ 24.0

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ベイジアン分類

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MDaemonのスパムフィルタ処理に、別サーバーで稼働しているMDaemon Spam Daemon(MDSpamD)を使うよう設定した場合、ベイジアン分類は利用できません。ベイジアン学習は、他のサーバで実行されます。詳しくはSpam Daemon 画面を参照してください。

スパムフィルタはベイジアン学習をサポートしています。これは、スパム認識の信頼度を増加させるために、スパムおよび非スパムメッセージを分析するために自由に使用することができる、統計的なプロセスです。スパムメッセージと非スパムメッセージ用にフォルダを指定して、一定の間隔で手動または自動的にスキャンすることができます。そのフォルダ内のすべてのメッセージは、分析されインデックス化されるので、スパムに類似したものを判断するために新しいメッセージをそれらと比較することが可能です。そして、そのベイジアンによる比較の結果によって、スパムフィルタのスパムスコアの増減が可能です。

ベイジアン分析が、自動学習画面で指定されたスパムおよび非スパムメッセージ数で実行されるまで、スパムフィルタはメッセージにベイジアン分類を適用しません。これはベイジアン比較を行う場合に、スパムフィルタが十分な数の引数を持つために必要な行程です。指定された数のメッセージ分析が実行されれば、個々に受信されるメッセージのスパムスコアにベイジアン比較の結果を適用するのに十分となります。さらに多くのメッセージを分析し続けることにより、ベイジアン分類は徐々に正確になります。

ベイジアンによる分類

Bayesian classificationを有効にする

各メッセージのスパムスコアに、現在既知のベイズ統計との比較に基づいて調整する場合、このチェックボックスを選択してください。

毎晩ベイズ学習を実行する

このオプションが有効な場合、一日に一度深夜にベイジアン学習が行われ、以下に指定するスパムあるいは非スパムフォルダ内のすべてのメッセージが削除されます。これ以外の間隔でベイジアン学習を行う場合は、このオプションを無効にして、以下の[指定時間に一度ベイジアン学習を実行する]オプションを使用します。ベイジアン学習を自動的に行わない場合は、このオプションを無効にし、以下のオプションに0(ゼロ)を入力してください。

指定時間に1度ベイズ学習を実行する XX 時間 (0=なし)

一日に一度深夜以外に、ある一定の間隔でベイジアン学習を行う場合は、上記の[毎晩深夜にベイジアン学習を行うようにスケジュールする]オプションを無効にし、このオプションに時間を指定します。ここに入力した時間が経過すると、ベイジアン学習が行われ、以下に指定するスパムあるいは非スパムフォルダ内のすべてのメッセージが削除されます。ベイジアン学習を自動的に行いたくない場合は、このオプションを無効にして以下のオプションに0(ゼロ)を入力してください。

一部の理由により、分析後にメッセージの削除をしない場合、\MDaemon\App\サブフォルダでLEARN.BATをMYLEARN.BATへコピー、そのファイルの最下付近の"if exist"で始まる2行を削除して防ぐことができます。MYLEARN.BATファイルが、\MDaemon\Appフォルダに存在する時、MDaemonはMYLEARN.BATを使用します。詳細は\MDaemon\SpamAssassin\サブフォルダでSA-Learn. txtを参照のこと。 ヒューリスティック スパム フィルタリング技術と、ベイジアン学習に関するより詳しい情報に関しては、以下のウェブサイトを参照してください。

http://www.spamassassin.org/doc/sa-learn.html.

指定サイズより大きいメッセージは学習しない XX バイト (0=制限なし)

ベイジアン分析を行うメッセージの最大サイズをキロバイトで入力します。ここで指定した値より大きなサイズのメッセージは分析されません。ここに0(ゼロ)を入力すると、そのサイズに関わらずすべてのメッセージが分析されます。

学習する

指定したフォルダに対して自動的に行われるベイジアン分析を待たずに、手動で分析を行う場合は、このボタンをクリックしてください。

SpamHam転送アドレスを有効にする

ユーザがスパムメールおよび非スパム(Ham)メールを指定したアドレスに転送して、ベイジアンシステムに学習させることを許可する場合は、このオプションを有効にしてください。
MDaemonで使用するデフォルトアドレスはSpamLearn@<domain>HamLearn@<domain>です。このアドレスに送信されるメールは、SMTP AUTHで認証されたSMTPセッションを経由して受信される必要があります。と同時にこれらのメールは、[message/rfc822]タイプの添付として扱われます。これ以外の形式でこのアドレスに送信されるメールは処理されません。

以下の[CFILTER.INI]ファイル内のキーを追加することにより、MDaemonで使用するアドレスを変更することができます。

[SpamFilter]

SpamLearnAddress=MySpamLearnAddress@

HamLearnAddress=MyNonSpamLearnAddress@

注意: ここで使用するアドレスは@で終わるようにしてください。

作成

自動的にSpamと非スパムのパブリックIMAPフォルダを作成し、設定するためにはこのボタンをクリックしてください。以下のフォルダが作成されます。

\Bayesian Learning.IMAP\

IMAPのルートフォルダ

\Bayesian Learning.IMAP\Spam.IMAP\

検出漏れ用(スパムメールの通過)=フラグされるまでのスコアにいたらなかったスパムメール

\Bayesian Learning.IMAP\Non-Spam.IMAP\

誤検出用(非スパムメールの遮断)=スパムではないのにスコアの誤りによってスパムとしてフラグされたメール

デフォルトでは、このフォルダへのアクセス権はローカルドメインのローカルユーザのみにあり検索と挿入の権限があります。Postmasterのデフォルト権限は検索、閲覧、挿入および削除です。

既知のスパムフォルダのパス (検出漏れ):

これは既知のスパムメッセージをベイジアン分析で使用するフォルダへのパスです。このフォルダにはスパムと思われるメッセージのみコピーしてください。自動学習またはスパムハニーポットオプションで、スパムと思われるメッセージのみコピーを実行しない限り、メッセージをこのフォルダへコピーするプロセスを自動化するべきでありません。この自動処理を行うと、非スパムメッセージがスパムとして分析され、ベイジアン統計の信頼性を低下させる可能性があります。

既知の非スパムフォルダのパス(誤検出):

これは、明確にスパムでないメッセージのベイジアン分析を使用するフォルダのパスです。スパムとみなさないメッセージのみ、このフォルダへコピーされます。自動学習で、スパムとみなさないメッセージのコピーを実行しない限り、メッセージをこのフォルダへコピーするプロセスを自動化するべきでありません。この自動処理を行うと、非スパムメッセージがスパムとして分析され、ベイジアン統計の信頼性を低下させる可能性があります。

パブリックフォルダ

これらのボタンのどちらかをクリックすると、パブリックフォルダの1つをベイジアンディレクトリとして指定することができます。これはユーザが彼らのメッセージを、スパムあるいは非スパムとして不正確な分類のままにベイジアン分析用のディレクトリに移動する簡単な方法です。しかしこの方法により、より多くのユーザがメッセージを間違ったフォルダへ移動してしまい、分析の信頼性を低下させる可能性があるという点にご注意ください。

メールクライアント、Windowsのエクスプローラなどによりパブリックフォルダの名前を変更した場合、その新しいフォルダへのパスを手動で変更する必要があります。フォルダの名前を変更したにもかかわらず、ここでそのフォルダへのパスを変更しなかった場合は、スパムフィルタは古いフォルダへのパスをベイジアンフォルダへのパスとして使い続けます。

参照: