SMTPサーバ
VRFYを許可
このスイッチをクリックするとSMTP VRFYコマンドに応答します。このコマンドは、SMTPの着信転送(Call forward)やコールバック(Call back)機能をもつサーバーが、メールアドレスの存在を確認するのに使用される場合があります。この機能は、デフォルトで無効になっています。
EXPNを許可
MDaemonでEXPNコマンドを許可する場合に、このチェックボックスを選択します。
APOP と CRAM-MD5を受け入れる
デフォルトで(POP、IMAPなどの)MDaemonサーバは、APOPやCRAM-MD5の方式によるユーザー認証を許可していません。こうした認証方式は復元可能な暗号方式でパスワードを保存しなくてはならず、これはセキュリティ上、MDaemonや管理者、攻撃者によってパスワードが復元されてしまう可能性があることからおすすめしていません。また、このオプションは、パスワードオプションの「メールボックスパスワードを復元きない暗号化方式で保持する」やActive Directory認証とも互換性がありません。しかしながら、SSL/TLSを使っていない場合は、APOPやCRAM-MD5を使って、クリアテキストでパスワード送信を行う事なく、追加のセキュリティを付与することができます。
重複したRCPT値があった場合、重複分を無視する
同一のSMTPセッションで重複した宛先があった場合、これをSMTPサーバーが無視するにはこのオプションを有効にします。MDaemonはこうしたメールを許可し、重複した宛先を無視するようになります。このオプションはデフォルトで無効になっています。
RFCに準拠していないメッセージを拒否する
RFCインターネット標準に準拠していないメールをSMTPプロセス中に拒否する場合はこのオプションを有効にします。メッセージがコンプライアンステストを通過するには次の条件を満たしている必要があります。
1.サイズが32バイトを超える(これはすべての必要なパーツを含むのに必要な最低サイズです)。
2.1つのFROM:またはSENDER:ヘッダを持つ。
3.1つ以上のFROM:ヘッダを持たない。
4.(必ずしもSUBJECTヘッダは必須ではないが)、1つ以上のSUBJECT:ヘッダを持たない。
認証を通過したものや、信頼するドメインやIPからのメールについては、この条件から除外されます。
SSLのネゴシエーションに失敗した場合最大1時間SSLを使わずにリトライする
送信SMTPセッション中にSSLエラーが発生した際、一時的にSSLを使わずにリトライを行う場合はこのオプションを使用します。
送信コマンドパイプラインを有効にする
デフォルトでMDaemonは SMTP Service Extension for Command Pipelining (RFC 2920)に対応しており、MAIL, RCPT, DATAコマンドを個別ではなくバッチで送信する事で、負荷の高いサイトのパフォーマンスを改善できます。SMTPパイプラインは受信接続では常に使われていて、送信接続用にもデフォルトで有効です。送信接続にパイプラインを使用しない場合は、このオプションを無効にしてください。
指定サイズ以上のメッセージを拒否する(0=無制限)
MDaemonで指定サイズを超えるメッセージの受付や処理を禁止する場合は、ここでサイズを指定します。この機能が有効な場合、 MDaemonは、RFC-1870で指定されるESMTP SIZEコマンドを使用します。送信エージェントがこのSMTP拡張機能をサポートする場合、MDaemonは、実際に配信する前にメッセージサイズを調べ、即座にメッセージを遮断します。送信エージェントが、このSMTP拡張をサポートしない場合、MDaemonはメッセージの受け入れを開始する必要があり、転送中に定期的にサイズを調査して、一度処理が完了すると、最終的にメッセージを配信することを拒否します。サイズ制限を設定しない場合、このオプションを0にします。認証されたセッションをSIZEチェックから除外するには、後述の「ただし認証されたSMTPセッションは除く」をチェックします。
...SMTPセッションが正常に通った場合は除く
このオプションを有効にするとSMTPセッションが認証された場合にメッセージサイズのチェックから除外されます。
RCPTコマンドの最大数
メール毎のRCPTコマンドの数を制限する場合は、このオプションを使用します。0で無制限になります。
上限に達した際、セッションを閉じる
RCPTコマンドの最大数が最大数に到達した時に、直ちにセッションを閉じる場合、このチェックボックスを選択します。
サーバ設定
POPサーバにおいて、DELEコマンドでメールを直ちに削除する
POPセッションが適切に終了してしない場合であっても、MDaemonが直ちにユーザが取り出したメッセージを削除する場合、このオプションをクリックします。
IMAPサーバにおいて、COMPRESSコマンドを有効にする
IMAP COMPRESS拡張 (RFC4978)を有効にする場合はこのチェックをクリックします。クライアントで処理されるデータは全て圧縮され、IMAPセッション毎のCPUやメモリ使用量が改善します。
プレーンテキストパスワードを許可
このオプションでMDaemonがSMTP, IMAP, POP3サーバーでプレーンテキストのパスワードを許可するかどうかを指定します。無効にしていた場合、POP3 USER, POP3 PASS, IMAP LOGIN, IMAP AUTH LOGIN, SMTP AUTH LOGIN コマンドはSSLを使わない限りエラーとなります。
サーバーが持つ自身のIPアドレスへの接続を許可
このオプションが有効な場合、MDaemonは自身のIPアドレスに接続できます。
POP & IMAPサーバはこのIPからの接続を常に許可する
スクリーン設定やシールド設定に依らず、ここで指定したIPアドレスからの接続はPOPサーバやIMAPサーバで常に許可します。