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MDaemonメールサーバ 24.0

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帯域幅調整 - 概要

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帯域幅を調節する機能により、MDaemonによって使用される帯域幅の消費を監視することができ、進行中のセッションあるいはサービスの割合をコントロールすることができます。これによりMDaemonの主なサービスにおいてドメインゲートウェイや各ドメイン単位で異なる割合を設定することができます。またドロップダウンリストで[ローカル通信]を選択することにより、ローカル接続の帯域幅の範囲を設定することも可能です。これにより、ローカルIPアドレスまたはドメイン名からの(あるいはそこへの)接続に対して、特定の帯域幅の設定を行うことができます。これらの設定を行うためのローカルIPアドレスおよびドメイン名のリストを構成する新しい画面が用意されています。

帯域幅の調節はセッションごとあるいはサービスごとに行うことができます。セッションごとのモードの場合、各セッションはそれぞれ独立して調節することができます。このように、同時に発生している同じサービスタイプの複数のセッションは、サービスの設定された値を超えることができます。サービスごとのモードの場合、MDaemonは同じサービスタイプのすべてのセッションの合計をモニタし、各々に対して帯域幅の合計を等しく分配します。これにより、すべてのサービスをひとまとめにした限界値を設定することが可能になります。

帯域幅の調節をドメインゲートウェイに拡張する場合、ドメインゲートウェイは特定のIPアドレスを持たないので、通常のドメインとは多少異なる設定方法が必要です。MDaemonはRCPTコマンドで渡された値を使用して、受信したSMTPセッションがゲートウェイ宛てかどうかを判断しなければなりません。それがゲートウェイ宛てであるならば、そのセッションにはSMTP受信帯域幅の調節が適用されます。SMTPの制限により、あるメッセージの複数の受信者のうちの一人のみがドメインゲートウェイに向けられている場合でも、すべてのセッションが調節の対象となります。

帯域幅調整システムはキロバイト/秒で表されます。ここでの0(ゼロ)は進行中のセッションまたはサービスのスピードに制限がなく、利用できる帯域幅の最大量を使用することを表します。例えば、この数字が[10]の場合は、MDaemonによる接続スピードを10キロバイト/秒前後に制限するように強制します。

セッションの開始直後に突発的に発生するアクティビティにより、帯域幅が設定値を超えてしまう場合がありますが、セッションの進行に伴い適正な値に調節されます。

参照: