はじめに
MDaemon Technologies社の MDaemon Messaging Serverは、標準プロトコルのSMTP/POP3/IMAPに準拠したメールサーバーで、Windows 7, Server 2008 R2及びそれ以降のOSに対応しており、幅広い機能を搭載しています。MDaemonはあらゆる規模のユーザーニーズに答えるために設計され、メールアカウントやメッセージフォーマットの管理を統合的に行なえるよう設計されています。MDaemon は、LDAPやActive Directory連携も行えるSMTP、POP3、IMAP4のメールサーバー機能と、Webメール機能、コンテンツフィルタリング、スパムフィルタ、セキュリティといった数々の機能を搭載しています。
MDaemonはSMTP, POP3, IMAP4のメール処理に加えて、様々な機能を搭載しています。その一部を下記の通りご紹介します。
•ウィルスチェックに対応しており、MDaemonやMDaemon Provate Cloudエディションへのアドオンとして利用できます。この機能により、Outbreak Protectionや MDaemon AntiVirusによるメールのスキャンや隔離、削除が、宛先アドレスへ到達する前にリアルタイムで行われます。更に、ウィルス発見時、管理者や送信者、宛先に対して通知するようMDaemonで設定する事もできます。
•MDaemonにはメーリングリストやグループ管理機能が搭載されており、社内・社外のメンバーを無制限に所有できる配布リスト機能も搭載されています。リストについては購読要求を許可または拒否の設定、公開又は非公開の設定、メール返信をメーリングリストに行うか送信者に行うか、ダイジェストフォーマットの利用、他の機能の有効化などを設定する事ができます。
•MDaemonの統合機能として Webmail があります。これを使う事で、パソコンに上のメーラーの代わりに、お好きなウェブブラウザを使ってメールにアクセスできるようになります。これは、モバイルユーザーやメール受信用に専用パソコンを持っていないユーザーにとって非常に便利な機能です。
•MDaemon Webmail 一般的なメーラーが持つ機能を全て搭載しています。例えば、メールの送受信、スペルチェック、複数の個人フォルダの管理、18カ国語での画面表示、会議や打ち合わせのスケジュール、他のユーザーとの予定や仕事情報の共有、(Remote Administrationと併用した場合)MDaemonアカウントの設定、連絡先の管理、といった機能が用意されています。また、WebmailにはMDaemon Instant Messenger (MDIM)も搭載されており、エンドユーザーのパソコンから簡単にダウンロードしインストールする事ができます。このユーティリティにより、ウェブブラウザを開くことなく、新着メールの確認や既存メール/フォルダへのアクセスが容易に行えます。さらに、MIDMや他のXMPPを使用し、MDaemonユーザー間で手軽に"チャット"ができるインスタントメッセンジャー機能も備えています。
•MDaemonには、メールシステムを安全性を高めるための機能も数多く搭載しています。スパマーがドメイン宛に送信するスパムメールのほとんどは、スパムフィルタとDNSブロックリストでブロックされます。IPスクリーニングとホストスクリーニングおよびアドレスブロックリストは、特定のアドレスやドメインから、自社のメールサーバー経由で外部へのメール送信を行う、いわゆる踏み台にされるリスクから、システムを保護するための機能です。逆に、特定のIPアドレス以外からのメールは受け付けないように制限する事などもできます。
•MDaemonは、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)連携も行えるため、LDAPサーバーで管理しているアカウント情報を最新の状態に保つ事ができます。これにより、LDAPの連絡先情報も最新の情報で保持する事ができるため、LDAP対応のメーラーで、エンドユーザーも情報を有効活用できます。また、MDaemon自身が管理するユーザー情報についても、ODBC互換のデータベースやローカルのUSERLIST.DATではなく、Active DirectoryやLDAPサーバーをお使い頂けます。このため、異なる場所に設置した複数のMDaemonで同じアカウントデータベースを使用したい、といった要件にも、簡単に対応する事ができます。
•MDaemonの詳細な帯域制御機能により、ダイアルアップ接続でISPのPOP3メールボックスを受信するのと同等の負荷で、LAN全体にメールの一斉配信が行えます。通常ネットワークにかかるコストのほんの少しで、ネットワーク全体のメールシステムとしてもご利用頂く事ができます。
•アドレスエイリアス機能では、"架空の"メールボックスに届くメールを実在するアカウントやメーリングリストへ転送することができます。これにより、個々のアカウントやメーリングリストが複数のメールアドレスもしくはドメインのアドレスを持つことができます。
•ドメインゲートウェイ機能は、各部門やグループに対して個別に割り振られたドメインが、ローカルネットワークあるいはインターネット上にあるかに関わらずご利用頂ける機能です。この機能を利用すると、各ドメインのメールボックスを持つサーバ群を代表して、それらのドメインすべてのメールを受信し、その後各サーバへ配信されます。この機能は他のドメインのメールサーバのバックアップ受信サーバとして使用することもできます。
•ウェブからご利用頂けるリモート管理機能が搭載されています。MDaemonの Remote Administration はMDaemonやWebmailと統合されており、ユーザーがブラウザからアカウントの設定を確認したり変更したりできるようになります。ユーザーが編集できる設定内容は事前に選択でき、アカウント毎にアクセス権を割り当てる事もできます。Remote Administrationは、管理者(もしくは、その権限が与えられたユーザー)が使う事もでき、MDaemonサーバーや関連する設定ファイルの編集など、事前に許可した範囲で管理を行う事ができるようになります。
•RAWメールとして知られている内部的なメール配信システムにより、シンプルなメールの配信やメールソフトウェア開発を実現しています。RAWを使用する事で、シンプルなテキストエディタと数個のバッチファイルだけで、完全なメールシステムを構築できるようになっています。
•多目的に使えるコンテンツフィルタリングシステムにより、送受信されるメールの内容によってサーバの振る舞いを調整することができます。メッセージヘッダやフッダへの文字列の挿入や削除、添付ファイルの削除、他のユーザへメールコピーの送信、インスタントメッセージでの通知、任意のプログラムを実行、といった、環境に応じたカスタマイズが行えます。
MDaemon Private Cloud (MDPC) はMDaemon Messaging Serverの特別なエディションで、MDaemonを使ってホスティングサービスを行うリセラーやITサービスプロバイダ向けに開発されました。オンプレミスのMDaemonと違い、MDPCはホスティング環境での使用を想定したライセンスシステムやコードで構成されています。 MDaemon Private Cloudは、MDaemonの全機能に加え、次のような機能を搭載しています:
•新しいライセンスと課金システム (ユーザー別/月別)
•Outlook対応
•拡張した複数ドメイン管理
•ドメイン毎のブランディング (ホワイトラベル)
•ドメイン毎のレポート
•課金対象外のテスト用アカウント (アカウントは課金対象のカウントに含まれません)
•Outbreak Protection、MDaemon Antivirus、ClamAVアンチウィルスエンジン (別料金でのオプション)
•ActiveSync for MDaemon (別料金でのオプション)
MDaemonシステム要件や推奨要件につきましては、 www.mdaemon.comからSystem Requirementsページをご覧ください。
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参照:
MDaemon v24.0.0 - 7月 2024